Brillian(さどのめぐみっ茶)

片岡悦子さんの息子・絢さん

片岡悦子

北九州市小倉で生まれ育ち二十一歳で家族で長崎に移住。

事務職などの仕事や子育てを経て心身の不調を経験。

入院していた3ヶ月間SNS上で全国各地様々な人との出会いがあった。

佐渡の人に手伝ってほしいと言われ退院してから佐渡を訪れ3ヶ月滞在しながら島に魅了され移住を決めた。

現在は、息子の絢さんと3人の従業員さんで野草茶を作り販売している。

佐渡の女性

2012年から佐渡に住み始め、初めは知り合いもいなかったが地元の人に紹介をしてもらえるようになって人との交流も増えた。

そんな時、女性の立ち位置がなんとなく気になった。

「特技や技術を持っている人がたくさんいらっしゃった。

 フェリーに乗って新潟まで買い物や勉強に行ったりするけどそれは佐渡島内で完結できると思ったんです。」

長崎に帰省した際、そんな現状を話すとその技術や知識を持った人たちをとりまとめる役割をしてみてはどうか

というアドバイスをもらった。

当時は集まりといえば地域のお祭りや商店街のイベントなどで女性をメインにしたものはなかった。

女性が楽しめるイベントをやりたかった。

移住して翌年佐渡テレビなどの地域のメディアも巻き込みイベントを実現した。

「まずは各個人がPRできるよう名刺を作ってもらうところから始めて、

 イベントをやるまでに3〜4回出店の仕方について勉強会をやりました。」

その塾の立ち上げが片岡さんの事業の始まりだった。

野草茶を販売へ

その塾の中で野草について研究したり日々の生活に活用したりしている女性に出会った。

それまでヨモギやドクダミしか知らなかったので面白いと思った。

ワークショップをしないかと提案し集客等も力を入れた。

そして野草を使ったお茶の事業をやらないかと提案したが、子育ての真最中で難しいとのこと。

でもこれをやらないのはもったいないと片岡さん自身が事業を受け継ぐことにした。

「自分がこの事業をやることによって塾の集大成になると思ったんです」

と2015年に個人事業として旗揚げし3ヶ月後には百貨店での出店も決まり、

長崎にいた息子さんを呼び家族での野草茶への取り組みが始まった。

手しごとと環境への心配り

基本野草は手で摘んでいる。

環境のために一箇所から採るのをやめたり重量計で測ったりして採れすぎを防いでいる。

根さえ残っていれば再生していくので根っこは残し葉だけをこそいでいる。

いちじくの葉・柿の葉に関しては地元の農家さんが剪定し終わった枝を持ってきてくれて買取りもしている。

野草は洗浄して細断したら乾燥機で乾かす。

以前は乾燥も干し網などで干していたのでカビなどが生えやすく収穫量が安定しないこともあったの今は乾燥機が助かっている。

ティバッグはソイロンという大豆の成分でできているので土に還る。

野草茶に携わること

「焙煎してる時にいい香りがするんですよ。アロマってメンタルを整えられる。

 自然が相手なので大変なこともあるけど、森林浴しながら鳥の声を聴いたり、野草をとること自体が瞑想状態になるんです。

 メンタルを整えるのにとても良いんです」

もちろん山には蜂やヒルもいるので気がつかないと刺されてしまうので注意が必要だが、

野草を摘んでいる時間にとても癒されるのだそう。

パッケージへの想い

「良い商品は日本にはたくさんあるけれど、パッケージに手を抜いてしまうことが多いですよね。

 お金も時間もかかるけど、美味しく見えるように、手がのびるようにそこはしっかりやらないと売れていかないです。」

と片岡さんは経営者として話してくれた。

「パッケージは初めから進化させたかった。でも最初はできる範囲でね。」とこれまでのパッケージの数枚の写真を見せてもらった。

時を追うごとにさどのめぐみっ茶と認識できるように基本的なデザインは残しつつ少しずつ進化していた。

「その時その時自分達ができる範囲でやることが大事なんです。対面販売の時にマーケティングしてます。

 お客様がどういった目線を運ばれて、何を聞かれたかを全てメモに残して後でミーティングして改善する

 ということの繰り返しでした」

その結果7年かけて積み重ねてきた商品を彩るパッケージは、可愛過ぎずダサすぎず。

佐渡の商品であること、どんな味か分かりやすいという点を重視したものだった。

「文字がない方がおしゃれだけど、店頭に並んだ時に想像してもらえるものが大切です。おしゃれすぎてもだめで、

 何の商品かがわかるように追求しました」とお客様目線をとことん突き詰めたパッケージは贈り物にもぴったりだ。

野草茶の活用法

いちじくの葉ブレンド×緑茶

さどのめぐみっ茶×酒

くろもじの葉チャイ

飲み終わった後の茶葉を乾燥させてミキサーで細かくして塩と合わせてふりかけに

きめの細かい洗濯ネットに入れて入浴剤としても

植木に撒けば肥料に

ティバッグの素材は大豆でできているので全て土に還る

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